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スコブルvol.42より

時間が過ぎるのはあっという間
瞬間瞬間を大切に楽しみたい

常盤貴子(ときわ・たかこ)さん 女優
1972年生まれ。1993年出演のドラマ『悪魔のKISS』で一躍注目を浴び、本格的女優への道がスタート。『愛していると言ってくれ』(TBS系)など、数々のドラマで印象的なヒロインを演じてきた。テレビをはじめ、映画や舞台など、第一線で活躍を続けている。ナレーションを務めたドキュメンタリー映画『ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』も3/4~全国で順次公開予定

矢嶋楫子(かじこ)から時代を超えて託された
思いのバトンをつなげる映画です

『愛していると言ってくれ』『ビューティフルライフ』など、数々のドラマで記憶に残るヒロインを演じてきた常盤貴子さん。札幌では、3月に公開予定の映画『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』では、女性が一人の人間として尊重されなかった理不尽な時代に、男女同権のために生涯を捧げた矢嶋楫子を演じている。
 メガホンを取るのは、今年90歳を迎えた山田火砂子監督だ。山田監督作品に参加するのは今回が3作目。「今世界が必要としているメッセージであり、今やることに意義のある作品」と感じて、参加を決めたという。
「天保4年に生まれて、明治・大正を駆け抜けた楫子さんがずっと訴え続けてきたことが、いまだに正直、なされていないと思うんです」。真っすぐにまなざしを向けてそう語った後、でも、と言葉をつなぐ。「この映画がきっかけになればいいなって。観た人が思いを次の世代に伝えていくだけでも、大きく変わると思います。それはきっと、楫子さんのバトンを原作者の三浦綾子さんが受け取って山田監督に託し、監督から私が託されて、役を通して観客の皆さんに渡すもの。どんどんバトンがつながっていけば、ようやく楫子さんの思いが達成できるかな。多くの人に観ていただけるとうれしいです」と、チャーミングな笑顔を見せた。
 映画では米寿になった楫子が“50歳を過ぎて子育ても終わり、時間ができた人こそ、世の中のことを勉強しよう”と、語るシーンがある。まさにスコブル世代への提言のようだ。
「この映画は女性の人権の話ですが、世の中にはまだまだいろいろな問題があります。そのどれか一つでいいから、ちょっと深く掘り下げて興味を持つと、いろんな出会いが生まれるし、自分の新たな側面も発見できると思います。本当に人生の時間はあっという間に過ぎてしまいます。瞬間瞬間を大切にして楽しみたいですね」。

映画『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』
明治・大正という男尊女卑の時代に、女子教育や女性解放運動に尽力した矢嶋楫子の生涯を描く。監督は山田火砂子。原作は三浦綾子の同名小説。3/25~札幌シネマフロンティアにて公開予定