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スコブルvol.40より

「かかりつけ医」を持つことのススメ

「かかりつけ医」がいることで、介護認定もスムーズに

 コロナ禍になって1年以上が過ぎました。65歳以上のワクチン接種が進み、以前より高齢者の感染リスクが低くなったのは、少し安心できるところです。しかし、50代以下はまだ接種できていないことがほとんどで、自分のワクチン接種が終わるまでは親に会うことを控えている、という方も多いのではないでしょうか。
 とくに、一人で暮らす親の場合は心配なもの。要介護認定を受け介護保険サービスを利用していれば、担当のケアマネージャーに様子を確認できます。しかし、自立した暮らしができている場合は、電話などで本人に聞く以外方法がありません。しかも余計な心配をかけまいと本当のことを言わない可能性もあります。
 そんなとき頼りになるのが「かかりつけ医」です。普段の親の体や日常生活のことを良く知っていて、変化に気づきやすく、離れて暮らす子どもにとって心強い存在です。どこの病院にかかっているのか、親に聞いておくことをおすすめします。
 なかには「健康がとりえで医者にかかったことがないのが自慢」と言う親もいるでしょう。しかし、たとえ元気でも、かかりつけ医を持つことは重要です。なぜなら、もしも介護が必要になったとき、介護認定を受けるための審査・判定に医師の診断(主治医意見書)が大きな役割を果たすからです。かかりつけ医がない場合は、市町村の指定する医師の診断を受けますが、普段の状態をよく知らないのでスムーズに介護認定が受けにくくなると言えます。
 健康で決まった病院がないという方は、健康診断から始めてみるのが良いでしょう。内科だとより安心です。「医者にかかったことがない」は、今後を考えるとまったく自慢にならないのです。
 子どものほうも、親のちょ
っとした変化に気づけるよう、まめにコミュニケーションを取ることが必要です。それが、私が運営しているようなサービス付き高齢者住宅や、有料老人ホームへの入居の判断材料にもなります。加えて、日ごろから病歴や体質を理解し、健康管理を行ってくれる「かかりつけ医」を持つことが、親も子も満足できる老後の生活へとつながっていると知ってほしいと思います。

川原田 英恵
(かわはらだ はなえ)
グループホームに約8年勤務し、認知症の方々の介護にあたる。2012年サービス付き高齢者向け住宅「フルールハウス」開設。取締役・介護福祉士