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スコブルvol.38より

コロナ禍でも、健康でいるために必要な「自由な暮らし」

コロナ禍をきっかけに
施設を“選ぶ基準”を考えてみる

 前回、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の新型コロナウイルス感染症への対策についてお話しました。ただ、サ高住と言っても、フルールハウスのような10人前後の施設と、入居者が100人規模の施設とでは、かなり様子が違っているようです。大規模施設では家族を含めた外部との面会の制限とともにデイサービスの利用も中止され、なかには一切外へ出てはいけないというところもあります。
 大規模な施設の場合、介護レベルの高い方が入居されていることが多いと言えます。施設側はそうした方々に合わせて管理する必要があるため、介護レベルが低い方も同じ行動をとらざるを得ません。その結果、問題なく歩くことができた方も、外出できないことで足腰が弱ってしまいます。一度歩けなくなってしまうと、リハビリを重ねてもなかなか元に戻りません。一生リハビリをしなくてはならなくなったり、ひどいときは寝たきりになってしまう可能性があります。また、毎日の刺激がなくなると認知症の心配も出てきます。
 フルールハウスでは、感染対策をしたうえで、なるべくいつもどおりの生活が維持できるよう心がけています。毎日自分のしたいことができ、散歩も自由。基礎体力をつけて、疾患にかかりにくい体をつくることが大事です。
 このようなことができるのも、ここが自然豊かな環境にあるからでしょう。都心部のように外で密な環境に身を置く心配はまずありません。また、少人数なので、私たち職員も一人ひとりに目が届きやすいと言えます。もしかするとコロナ禍以降は、施設の規模や都心との距離など“選ぶ基準”がガラリと変わるかもしれません。
 ひとつ難点があるとすれば、病院が遠いことです。フルールハウスでは、自己負担にはなりますが、病院への付き添いサービスを独自に行っています。こうした取り組みは好評で、入居待ちの方がいつもいらっしゃる状態です。多くの施設では、すぐ入居できるケースは少なく待機する必要がありますので、その時間を考えておくことをおすすめします。そして、このコロナ禍をきっかけに、施設を選ぶ基準について、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。

川原田 英恵
(かわはらだ はなえ)
グループホームに約8年勤務し、認知症の方々の介護にあたる。2012年サービス付き高齢者向け住宅「フルールハウス」開設。取締役・介護福祉士
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